お知らせ
6月1日からの通学再開へ向けて
6月1日からの通学再開へ向けて
在校生各位
本校生徒の皆さん、各先生方に工夫をいただいている授業配信について、スムーズに受信できているでしょうか。私も担当クラスに『経絡治療』の動画授業を配信していますが、拙い動画に恐縮しつつできるだけ対面授業の雰囲気を出しながら、一所懸命に授業を展開させていただいています。ただやはり皆さんの気を身近に感じながら進めていく授業が好きなほうなので、本格的な再開が待ち遠しい限りです。
ひとりひとりの外出自粛への努力の効果が見え始め、緊急事態宣言が解除された県も多く発表されました。
しかしながら5月14日、日本政府による緊急事態宣言の解除において、京都府は見送りとなりました。従って、本校としては5月18日からの臨時登校日は設定せず、通学再開は予定通り6月1日からといたします。
政府による緊急事態宣言が継続される中、京都府から5月16日午前0時、専修学校(専門学校を含む)は休止要請を解除する旨の通知が届きました。しかし京都府では、「大学」に限っては休止要請が継続されるとのことです。過去にクラスターの前例があること、他府県からの移動による高い感染リスクが払拭されないこと等が、その理由として報道されています。
また総理大臣の会見では、解除された地域に外出自粛のお願いはしないが、県をまたいだ移動は少なくとも五月中は可能な限り控えていただきたいとのことです。
徹底的な感染防止から経済再開に少し軸足を移した方針転換が図られましたが、判断基準が複数提示されている現状に鑑みて、日本政府や地方自治体も手探り状態であることがよくわかります。結局のところ提示されている基準を参考にして、本校として独自の判断をしなければなりません。
本校の生徒は京都府在住の人ばかりではありません。滋賀県、奈良県、大阪府、兵庫県から公共交通機関を使って通学される生徒も多くいます。すべての生徒に公平に“あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師”の職業教育を提供するためには、居住区による差異があってはなりません。
結論として、あと2週間互いにしっかり準備を整えて、6月1日に通学再開を迎えることにしました。
対面授業に当たってのルールや、学校の中での生活様式について、感染防止に向けた本校独自のガイドラインを後ほど教務部からメールで提示します。2週間のうちにしっかりと身に着けてください。
私たちは医療に携わる者として、与えられた環境の中で確実な感染予防を施さなければなりません。
期せずして感染、発症した人、お亡くなりになった人。
それぞれに尊い生命であり、決して数字でまとめられることなどできないはずです。
少しずつ日常を取り戻しつつ、『うつらない、うつさない』予防こそが、最前線でひとりひとりの患者の生命と向き合っていただいている医療現場の医療従事者を助けることになるのだと、私は考えています。
6月1日から、直ちにこの感染症以前の状況に戻ることは不可能でしょう。
自粛解除は人間が社会的に決めたことです。新型コロナウイルスは自らの増殖の法則に従って存在しています。自粛の解除は、ウイルスの脅威が取り除かれたわけではないということを肝に銘じて、徹底した予防に努めなければならないと改めて強く思います。
「人を癒せるのは人」。
外出自粛で人との接触を大幅に減らしたいま、日ごとにこの信念が揺るがないものであることを実感しています。
ヒト・ヒト感染で増殖するウイルスから人を衛りつつ、他人(ヒト)を癒せる方途を見出すべく、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。
あと2週間。再スタートに向け、気を引き締めて準備を調えていきましょう。
令和2年5月18日
京都仏眼鍼灸理療専門学校
校長 小 林 靖 弘