京都仏眼鍼灸理療専門学校には「あん摩マッサージ指圧師」「はり師」「きゅう師」の国家資格取得を目指せる4つの学科があります。

あん摩マッサージと 鍼灸の技術をかけあわせ、 治療の幅を広げる。

池田悠吾

  • 2008年選科卒業
  • 2015年第2鍼灸科卒業

「はりきゅうマッサージ悠PLUS」代表

  • 整形外科
  • 治療院
  • 滋賀(守山市)
  • 第2鍼灸科
  • 選科
  • 開業

治療家としての基礎を
築けたのは、恩師のおかげです。

私は選科と第2鍼灸科の合計6年間、京都仏眼で学びました。2度目の卒業後は、長年鍛えてきたあん摩マッサージ指圧の技術に鍼灸の技術を加え、患者さんの不調を補う役割を担うため、自宅を拠点とする「はりきゅうマッサージ悠PLUS」を開業しました。

京都仏眼を選んだのは、お世話になっていた鍼灸院の先生に京都仏眼を勧めていただいたからです。子供の頃からバスケットボールをしていた私は、ときおり鍼灸院にお世話になっていました。鍼灸院では、先生に辛いところを伝えるだけで、私が痛いと思っている場所に手がいき、治療してくれるので、「なぜ痛みを分かってくれるんだろう」と不思議に感じていましたが、自分自身が治療の効果を実感したことで、鍼灸やマッサージの世界に興味を持ち、憧れを抱くようになりました。また、祖父母にはよく肩揉みをしており、「楽になったよ、ありがとう」という言葉にうれしさを覚え、周りの人の「体の不調を治してあげたい」という思いも強くなっていきました。

高校卒業後、京都仏眼の選科へ入学。そして3年生のときに恩師と出会います。京都仏眼で特別講師を勤めておられた松浦英世先生は、患者さんへの思いや技術面においても尊敬できる方で、もっといろいろ学びたいと思い、松浦先生に師事。卒業後は整形外科に就職して働きながら、先生の治療院で勉強させてもらい、先輩のスポーツトレーナーのアシスタントなどをして、技術を高めていきました。松浦先生や周りの先輩の影響を受け、鍼灸の技術も身につけ治療の幅を広げたいとの思いが募り、7年ほど働いた後に、再び京都仏眼の第2鍼灸科へ入学。働きながら夜間の学科で勉強を続けることは、体力的にも大変でしたが、クラスメイトと励まし合いながら、資格取得のため頑張ることができました。京都仏眼では、基礎をしっかり学び、松浦先生に治療家としての心構えや技術面を鍛えていただきました。今の自分があるのは、恩師のおかげです。
今も整形外科の仕事は続けながら、訪問マッサージを中心に、週1、2回は自宅で子どもからご高齢の方まで幅広く患者さんを受け入れています。これからも、治療家としてお世話になった方々へ恩返しができればと思っています。

技術の向上

あん摩マッサージ指圧師だけでなくはり師、きゅう師の資格をとったことで、スポーツ障害や疲労、美容鍼灸などにも対応できるようになり、仕事の幅がひろがりました。また、最近はスマホ、PCからくる眼精疲労や首こりで悩んでいる患者さんが増えています。ストレス時代に必要な治療の技術を高めるためにも、頭のマッサージやお灸などの新しい技術も学び続けています。

治療のこだわり

治療は、患者さんと向き合える大事な時間になります。私は、マンツーマンの治療にこだわっているため、予約がとりにくいこともあるので、施術は、1回1回の時間を大切に丁寧に対応することを心掛けています。この仕事は、辛い思いをもっている患者さんを救うことができる、やりがいのある素敵な仕事だと思います。

勉強のおすすめポイント

学生時代に治療に関する本をたくさん読むことをおすすめします。私は仕事が忙しく、本を読む時間をつくれていなかったことを今になって悔やんでいます。特に、解剖学など、体のことをよく理解することが大事です。もちろん、本からの知識だけではなく、講習会などにも積極的に参加して、触診感覚もしっかり養ってください。

今後の夢や目標

多くの患者さんは、痛みが出たら治療してもらうという方が多いですが、私は、車のオイル交換と同じように、痛くなる前にメンテナンスすることをおすすめしています。患者さんには、身体のメンテナンスの大切さを知ってもらい、継続的に健康維持に携わっていきたいです。また、ジュニア世代も、「子供だから大丈夫」ではなく、ケアの大切さを知ってもらい、ケガなどで苦しむ選手を1人でも少なくしたいです。