京都仏眼鍼灸理療専門学校には「あん摩マッサージ指圧師」「はり師」「きゅう師」の国家資格取得を目指せる4つの学科があります。

夫婦で協力して 「まちの保健室」を作りたい

藤田千恵美

  • 2018年第2鍼灸科卒業

「まるさんかくしかく」治療院

  • レディース鍼灸
  • 奈良(橿原市)
  • 治療院
  • 第2鍼灸科
  • 開業

夫の夢を一緒に叶えるために、
鍼灸師の資格をとりました。

私が京都仏眼に通うことになったのは、夫の開業の夢をサポートするためです。夫はあん摩マッサージ指圧師の資格をとり、開業することを目指していました。はじめは、受付などのお手伝いができればと思っていましたが、美容鍼灸が注目され出していた頃だったので、せっかくなら鍼灸の資格をとってマッサージと鍼灸のどちらも対応できる治療院にしようと、夫より1年遅れて、京都仏眼の第2鍼灸科へ通うことにしました。正直不安もありましたが、夫から学校の雰囲気や授業の様子については聞いていたので、決断することができました。夜間学科のため奈良の自宅を午後3時頃に出て午後11時半頃に帰宅するという生活でしたが、夫も夜間部の選科に通っていたので、2年間は同じ生活サイクルで一緒に通い続けることができました。

京都仏眼を卒業して1年後に、「まるさんかくしかく」を開業。私は主に、美容鍼灸やレディース鍼灸など、女性のライフサイクルにあわせた治療をしています。女性は生理や出産、更年期等によりいろんな不調が起こりやすいので、女性の鍼灸師として、そこに寄り添えたらいいなと思っています。患者さんは辛い状態で来てくださるので、治療で症状に変化が現れ、患者さんの生活の質やテンションがあがり、明るくなっていかれる姿を見ることは本当にうれしいです。

私たちの治療院は、治療はもちろんですが、ちょっとした暮らしの困りごとも気軽に相談できる「町の保健室」のような存在でありたいと思っています。開業して半年後にコロナが流行だし厳しい時期もありましたが、夫は言語聴覚士でもあり、病院や老人ホームでの経験も豊富なので、幅広い年齢層の方にご利用いただいています。また、夫婦で治療していることもあり、女性も男性も、安心して扉を開けてもらえているので、年齢や性別に限らず、地域の方が気軽に集まれる地域密着型の治療院でありたいと思っています。

京都仏眼での学び

臨床実習の授業が楽しかったです。回数を積み重ねてこそ技術は高まるので、実際の患者さんに施術をする経験が出来たことはありがたかったです。最初は緊張しましたが、わくわく感もあり、先生の指導のもと安心して実習ができました。臨床実習で経験を積めたおかげで開業時にスムーズな患者対応ができました。

給付金の活用

京都仏眼では、ハローワークの「専門実践教育訓練給付金制度」を利用できたのが大きかったです。また、学業成績優秀な学生は、京都仏眼独自の「成績優良者特別奨学金制度」もあるので金銭的にとても助かりました。
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まるさんかくしかく(○△□)に込めた思い

子どもからご高齢の方まで、誰もが覚えやすい名前を考えた結果「まるさんかくしかく」になりました。○はループで永遠にいい状態が続きますように、△は末広がり、□は安定するように、それぞれが重なり合うイメージです。治療院の周辺は、鍼灸院も多く激戦区で、開業時の集客は難しい点もありましたが、ご近所の美容院のお客様を紹介していただいたり、自分たちでチラシをポスティングしたりして、地域の方に知ってもらえるように努力してきました。今はインスタなども活用しています。

今後の夢や目標

定休日を利用して、ハーバリウム教室もしています。小学生のお子様からご高齢の方まで、幅広い年齢層の方がたくさんのお花に癒されながら、世界に1つだけのハーバリウム作りを楽しまれています。ご高齢の方は、小さなデイサービスのような感覚で来ていただいています。
コロナ禍となり1日誰とも喋らない日が続いたというご高齢の方もおられたので、出かけるきっかけになればと思い始めました。治療のことだけではなく、気軽に立ち寄っていただけるような場所になればと思っています。